願わくは花のもとにて

謎の病と難病による入院生活の振り返りとその後の生活

【ヘルプマーク】は見には見えない障害を持つ人のためのもの


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ヘルプマーク

 

皆さんはこのヘルプマークをつけた人を見たことがありますか?

そしてこのマークのことをどのくらい知っていますか?

 

私がヘルプマークをつけるようになったのは去年のこと。

今日は、まだまだ認知度の低いこのマークのことをお話しようと思います。

 

ヘルプマークとは?

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(出展:東京都福祉保健局HPより)

 

ヘルプマークは義足や人工関節、内部障害(内臓の病気や難病など)により

外見からはわかりにくくても、配慮や援助が必要な人が

周囲に配慮が必要なことを知らせ、より援助を受けやすくすることを目的に

2012年に東京都が制定し、配布が始まったもの。

 

東京都から始まったこのヘルプマークは

2020年の東京オリンピック・パラリンピックへ向け

全国共通のマークとなりました。

徐々に全国の自治体へ広まりつつあり

現在では多くの都道府県で採用されています。

 

 

私がヘルプマークを持った理由


私は、片肺を手術したことで平均的な自分の年齢の人より肺活量が少なく

呼吸する力が弱いです。

そして、その手術をした2年後に別の病気を発症しました。

その病気は、国で指定されている難病で

手や足の筋力が低下し、平衡感覚も悪くなってしまうもの

まっすぐ歩いたり、長い時間立っているのが難しくなりました。

 

その2つの病によって

普通の人と同じような速さで歩くことも

買い物をして、レジで並んでいることも難しかったり

ちょっとした坂道や段差でも息切れしたり、ふらついたりするので

不便なこと、不安な思いをすることがよくあります。

 

この体になって初めて

世の中は生活しにくいな

と思うようになりました。

 

だけど、怪我をした人のようにギブスや松葉杖をついているわけでもなく

静かにしていれば、元気だった頃と何の変わりもないので

見た目では普通の人と全くと言っていいほど変わりません。

 

私の病気を知っている人でさえ

『全然わからないね。元気そう。』

と言われるのだから、知らない人から見たらなおさら。

 

ヘルプマークをつける前

私が一番困ったと思うのが

電車やバスなどの公共交通機関を利用する時でした。

 

今でも月に一度、遠い町の病院へ行かなければならないのですが

最初は両親に送迎してもらっていた病院も、

ある程度自分で動けるようになってからは

体力づくりとリハビリを兼ねて

電車やバスを利用するようになりました。

 

出来るだけ通勤、通学の時間帯を避け

席に座れるようにしているのですが

試験期間中や観光シーズンなど、

普段空いている時間帯の電車でも混雑しているような時。

 

立ったままではいられないので、なんとか空いている席を探して座るのですが

優先席しか空いていない時に、一見何ともなく見えてしまう私がその席に座るのは

居心地の悪さを感じていました。

 

私の住む県にヘルプマークが導入されたのは、そんな時。

 

ここより早くヘルプマークの導入をした別の県に住む知り合いが

以前SNSでそのことを書いていたのがキッカケで

ヘルプマークの存在を知りました。

 

そして、ようやく2018年

私の住んでいる県にもヘルプマークが導入されました。

 

病院に貼ってあったポスターを見て

早速、市役所の窓口へもらいに行き

今は普段持っているバッグにつけています。

 

電車やバスの車内には、ヘルプマークのポスター

優先席付近にこのマークが表示されているのを見かけるようにもなりました。

 

ヘルプマークをつけるようになって気づいたこと

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実際につけるようになって感じたこと。

 

どんなに良い制度も政策も

偉い人が考えただけでは世の中に浸透していかない。

 

それを知ってもらう機会がなければ。

 

その物や制度を必要とする人はもちろん

周りにいる人たちが、その物や制度の意味を知っていなければ成り立たない

 

私のように、このマークを実際に必要だと感じる人がいる。

必要とする側は、日常生活に何かしら不便を感じていて

助けになるものや情報をいつも探して、新しい制度にも敏感。

 

だけど

支援が必要ない健康な人にとっては

こういうマークができても気がつかないことが多い。

 

元気だった頃の私自身もそうでした。

 

支援を必要だと思う側より

健康な人にこそ、知っていてほしいことがある。

気がついてほしいことがある。

 

 ヘルプマークは目に見えない何かを抱えて困っている人のもの

 

そんなものがあることを

少しでも覚えていてくれたら嬉しいです。

 

あなたの思いやりの気持ちを

どうか少しだけわけてあげてください。